当店の刻印・裏印
手作業にこだわる理由
多くの印章店に自動彫刻機が設置される時代です。
当店は陶器など焼き物に捺す刻印も手作業にこだわります。
手作業にもメリットとデメリットがあります。
メリット
良く切れる刃物で文字を削り出すことで生まれます。
鋭く切れたシャープなエッジが文字の輪郭線になります。
この効果は特有の捺し心地と印影をもたらします。
デメリット
手作業で直線や曲線を正確に表現することが難しい点。
ブランドマークを捺印する行為で最も妥協出来ない点ではないでしょうか。
0.1mm以下の精度で刀を操ります。
以下で実際にお確かめください。
サイズ…縦26mm×横17mm 刻印作成例
文字のエッジがシャープに削り出されることで印影が鮮明になります。
土手をつけずに垂直に刀を立てて削り込むことで土に入りやすくなります。
さらには摩耗による文字の崩れも最小限に抑えられます。
元原稿→紙の印影→土への印影
左の黒色が元原稿で中央の朱色が紙へ捺印したもの、そして右が土への印影です。
手作業であっても元原稿の形は崩すことなく仕上がります。
さらに刻印にする場合には土へ捺し込むための加工を施します。
線の密度が高い場所を中心に元原稿より線を細めに彫ります。
土に入りやすく、凹んだ文字は太く見えるためです。
素材にもこだわります
当店の刻印に使用する素材は本柘材です。
「柘」という文字が物語るようにとても硬い木材です。
陶器などの土との相性が良く「入りやすく抜けやすい」
摩耗にも強く刻印の素材として永い歴史に裏付けられます。
何と言っても手彫りに使用する印刀と非常に相性が良い印材です。
精密な彫刻を可能にする大切な要因です。
希少木材になりましたが当店のこだわりです。